イタリアのロゼワイン産地について

イタリアのロゼワインDOC、DOCGを何個知っていますか?今回の記事ではイタリアのロゼワイン研究所Instituto del Vino Rosa Autoctono Italianoの見解をもとにまとめて紹介します。

イタリア全土ののロゼワインは 長い時間をかけて地元(地場)のブドウ品種ごとにそれぞれ品種に見合った栽培をすることにより個性を伸ばしながら発展してきました。

そして、人間の知恵と地域ごとの伝統的なブドウ品種、テロワール(土壌、気候)、また醸造方法など、他の地域では再現できないそれぞれのファクターによって形作られています。

例としては、ヴェネト州とロンバルディア州をまたぐガルダ湖のキアレット、アブルッツォ州のチェラスオーロ、プーリア州とカラブリア州のロッザートがある。

これらは今日、イタリアのロゼワインの主要な産地を構成しており、地元のブドウ品種(コルヴィーナ・ヴェロネーゼ、グロッペッロ、モンテプルチアーノ、ボンビーノネロ、ネグロアマーロ、ガリオッポ)を使ってロゼワインがつくられている。

これらのロゼワイン生産地の地域ごとの特性を保護するために DOC、DOCGのキアレット・ディ・バルドリーノ、ヴァルテネージ・キアレット、チェラスオーロ・ダブルッツォ、カステル・デル・モンテ・ボンビーノ・ネロ、サリス・サレンティーノ・ロッザート、チロ・ロッザートの各地域の関係者が集まり“rosautoctono”共同事業体(コンソーシアム)が結成された。


それでは、コンソーシアムを構成する それぞれの産地の特徴を見てみたい。


キアレット・ディ・バルドリーノ Chiaretto di Bardolino DOC

ヴェネト州 ガルダ湖地区

“キアレット”は「非常に明るいピンク色」を意味する。

ブドウ品種:コルヴィーナ・ヴェロネーゼ、ロンディネッラ、モリナーラなどが使用される。

最大95%までコルビナ・ヴェロネーゼ (Corvina veronese)、最低5%のロンディネラ (Rondinella)を使用。

香りは柑橘系の果物、小果実と野生の花、微妙なスパイスとさわやかな香り。

つくりかたの特徴 ブドウ果皮のマセラシオンをほとんど行わない。

 

ヴァルテネージ・キアレット Valtenesi Chiaretto DOC

ロンバルディア州 ガルダ湖地区 ヴァルテネージ

ブドウ品種:グロッペッロ品種 (Groppello)(50%以上)

その他 マレッツィーノ、バルベラ、サンジョヴェーゼ、レボの4種類のブドウ品種が使われる。

つくりかたの特徴  ブドウを緩やかに圧搾し、1晩だけ(数時間)のマセラシオンを行う醸造技術=「一夜のワイン (Vino di una notte)」の登録商標をもつ。

チェラスオーロ・ダブルッツォ Cerasuolo d'Abruzzo DOC

アブルッツォ州

ブドウ品種: モンテプルチャーノ・ダブルッツォ (Montepulciano d'Abruzzo)(100%)

※トスカーナ州のDOCGヴィーノ・ノービレ・モンテプルチアーノとは関係がない。混同しないように・・・。

“チェラスオーロ” は、チェリー色で認識しやすいため Cerasuolo (チェリーの果実色)という名前が付けられる。

香りはザクロ、チェリー、小さな赤い果実のフルーティーな香りがある。

つくり方の特徴:完熟状態で収穫され、数時間のマセラシオンで独自のピンク色を得る。

カステル・デル・モンテ・ボンビーノ・ネロ Castel del Monte Bombino Rosato  DOCG★★★

プーリア州 北部 バリ県 カステル・デル・モンテ

イタリアで最初で、唯一のDOCGが認められたロゼワイン。

ロゼワイン単独のDOCG(2011年)

ブドウ品種:ボンビーノ・ネロ(90%以上)

果皮とジューシーな果肉に含まれる着色物質が限られているので ロゼワインの生産に適している。

色はチェリーピンクで、小さな赤い果実のフルーティーな香り、 バランスがとれていて、気の利いた嫌味のない酸味、フレッシュで、小さな丸みを帯びている。

サリス・サレンティーノ・ロッサート Salice Salentino Rosato DOC

プーリア州 サレント

ブドウ品種:ネグロ・アマロ(80%以上)その他20%まで。

強烈で包み込むような香りのネグロ・アマロ


チロ・ロッサート Cirò Rosato  DOC

カラブリア州 クロトーネ県のチロとチロ・マリーナの自治体中心に、一部メリッサとクルコリ自治体

ブドウ品種:ガリオッポ(95%以上)

焼けつく太陽のせいで ガリオッポの肉付きが良く香りが高い 官能的な特徴が表現される。ガリオッポは木樽の熟成にも適している品種の1つである。

他にもイタリアでロゼワインの生産は行われているが、そのスタイルは上記に記したように、その土地、その土地のイタリアにおけるブドウ品種の多様性とあいまって個性の強いものとなっている。


各生産者が考えるブドウ品種への思いが反映されたものとなっている。

*参考サイト:https://www.rosautoctono.it/


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