【ロゼワイン界のドンペリ】~シャトー・デスクラン “ガリュ”の魅力

 ロゼワインと湖

ロゼワインは基本、軽い飲み口で一般的にカジュアルな印象のワインが多いが そのステレオタイプに挑戦し続けロゼワインのステータスを高め続けている人物がいる。

サシャ・リシーヌである。ワインビジネスで大きな成功を収めたサシャ・リシーヌがプロヴァンス地方で 本格的にロゼの地位向上という夢に立ち向かいはじめたのは2006年のことである。

醸造の指揮に、バロン・フィリップ・ド・ロートシルトでディレクターを務めたパトロリック・レオンを迎え、多くのジャーナリストや評論家に称賛される革新的なロゼワインを生み続けている。

“ガリュ”は、サシャ・リシーヌが「世界で最も素晴らしく、そして最も高価なロゼワイン」を生み出すべく、2006年より造りはじめた特別なキュベであり、そのたたずまいは『ロゼワイン界のドンペリ』である。

ブドウ品種はグルナッシュとロール(ヴェルメンティーノ)。グルナッシュを主体につくられているので濃縮感があり力強くふくよか、ヴォリューム感のある味わいとなる。

畑のブドウの樹を見てわかるとおり株仕立て(ゴブレ)で仕立てられていて、僅か4haしかない樹齢80年以上の古樹の特別区画ガレンから手摘みで収穫し、光学機械の選果後、さらに目視で3回ほど選果を行う。 

空気接触をできるだけ避けるため除梗後は一部破砕、90%の果汁は一番搾りを使用し、残り10%は少量のプレス果汁を使用する。

この工程を見るだけでも人力と機械の良いところを使い、手間暇かけて各工程を慎重に進めていることがわかる。

新樽及び二次使用の600Lの大樽で20日間発酵し、週2回のバトナージュを行い、熟成はフレンチオーク樽で10カ月、瓶熟に最低1カ月要する。

とてつもなくお金と手間と時間をかけてリリースされていることがわかる。

目の前の“ガリュ”はそんなことを歯牙にもかけず佇んでいる。

 

◆テイスティングコメント

外見ははつらつとしたきらきら光るような艶のある淡いピンクで香りは 清廉なピュアリティを漂わせている。印象的には 清涼なレモンや赤い果実、チャーミングなフローラルな香りが広がる。

一口含むとエレガントな酸が広がり立体的な味の骨格を支える。また、樽熟成からのほのかにクリーミーな質感とミネラルが見事にバランスを保ってる。

繊細でいて剛毅

スムースな飲み心地を感じつつ、最後の長い余韻に表れる香りは他のロゼワインをはるかに超越する。

ロゼワイン界を牽引する“ガリュ”に対する 人々が受ける印象は 偉大なワインが通った歴史の道をなぞるような“確かな未来”である。

イギリスのワイン評論家 マシュー・ジュークスは 多くの偉大なワインを引用して下記のような最大の賛辞を送っている。

「いつの日か、ラ・ターシュ、ラトゥール、ヴィエーユ・ヴィーニュ・フランセ、ル・モンラッシェなどのワインと同じように、“ガリュ”が人々の口の端にのぼるようになると思う。」と・・・。


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